七月一日。この日、私の知り合いが死にました。
身近な存在ではなかった。でも、小・中学で同じ学校に通っていました。
その日、私は札幌からの帰りの列車の中にいました。
彼は車で友人と函館へ帰る途中でした。状況は車と列車という部分以外は私とほぼ一緒でした。
七月二日。睡眠時間が三時間弱な私はろくにテレビも新聞も見ずに会社へ。
くたくたになりながら家に帰り、遅い晩御飯を食べている時に。
「彼が亡くなった」という言葉を母から聞きました。
「・・え?」
嘘だ、そんなわけないじゃん。そう思いました。
でもそれは現実で、見せられた新聞には無残な状態の車がでかでかと載ってました。
ご飯なんかそっちのけで、文面を読みました。
ありえない、私が丁度列車で帰るか帰らないかの時間だったから。
私は、彼の「死」に対して、どうしたらいいのかわからなかった。
私が覚えている彼の姿は「野球をしている姿」でした。
たしか小学校の頃から野球が好きな人だった・・・って思う。
高校に入っても、それは健在だったようで。地元のケーブルテレビでやってた地区大会に出ていた。
「まだ野球やってたんだ・・・」って思った。本当に野球好きなんだなって関心した。
テレビに映し出される彼が何故か羨ましく思えた。
何か一つでもいい、熱心に出来ることがあった彼は、私にとって憧れに近かったのです。
今でも、信じられません。
本当に仲が良かった訳でも、特別好きだった訳でもないです。
ただ、同じ小学校と中学校のクラスメイトだった同級生ってだけ。
でも、私の近くの知人が亡くなったのは初めてで、どうしようもないくらい悲しくて。
そう思うと、涙が流れそうになって。
書いてる今も、流れてきて。
現実を受け止められなくて。
今も、見たり会ったりしなくても、ちゃんと生きてる気がして。
これから先、このような事がたくさんあるんだなって思ったら、辛くて耐えられなくなりそう。
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